…っていっても、この前のチャットで落としてきたものを修正+ちまちま加筆したものなんですけどね。
中途半端にエロい感じなので、ご注意!!!
パラレルss『縁は異なもの』の後日(一ヶ月後くらい?)話です。
相変わらず(?)ルルーシュ視点。
それでもおkな方は続きからドゾ。
その女について知っていることといえば、やわらかな身体と蕩けるような甘声くらいだ。
歳や出身どころか、名前すら知らない。
むしろ肌が覚え込んでしまった女だから、熱を交わすのに必要ない情報は積極的に訊き出さないことにしている。
――――――本当は、なによりも知りたいと渇望しているとしても。
丸みを帯びた小さな鍵を回すと、小さくカタンと音がしてロックが外れた。
すべり込んだ、殺風景な部屋。
女の一人暮らしとは思えないほど華やかさも可愛げもない部屋に明かりを灯し、ついでにシャワーを浴びる。
ワンショットバーを待ち伏せの場にすること5回、この部屋に上がり込んだときに合鍵を投げて寄こされて以来のことだから、勝手知ったる他人の家もいいところだろう。
シャワーの湯が丁度いい温度になる頃合も、シャンプーの減る速度も。
なおざりに畳まれたタオルも、引出しへ適当に突っ込んだことがまるわかりのドライヤーも、変わらない。
自分という存在以外に男の影が見えないことに妙な安堵を覚えるが、すべて気のせいにして、椅子が一脚しかないダイニングテーブルの上に放置されっぱなしのピザの空箱を処分した。
明言されたことはないが、あの女は無類のピザ好きだ。
……あぁ、これも得ている情報のひとつだったか。
女が帰ってきたのは、暇つぶしがてらにレポートを書き始めてから1時間ほど経ったころだった。
しかし、一向に寝室へ入ってくる気配がない。
玄関に靴があるのだから来ていることは分かっているだろうに、少しも隣室を覘かないどころか、終いにはシャワーを浴びる音まで聞こえてくる。
「遅い」
だからこそ、ようやく姿を見せた女に向けた声の調子がどこか苛立ちを含んだものになってしまった。
もぞもぞと寝台に潜り込んできた華奢な身体を強引に抱き寄せ、組み敷く。
湯を浴びたばかりの身体はあたたかく、乱れたバスローブから覗く肌はうっすらと上気して、消え残りのキスマークを鮮やかに浮かび上がらせていた。
甘い香りを放つその身体に早速新たな華を刻もうと唇を寄せる。
・・・・・が、「学生のように暇ではないからな」という言葉と同時に額を軽く小突かれたものだから、いささかムッとして顔を上げた。
見えたのは、神経を逆撫でするような、冷めた琥珀の瞳だ。
「・・・・、・・・俺だって暇じゃない」
不毛な主張だと気付いてはいるが、女より下に見られるのはどうにも我慢ならなくて。
云うが早いか、あたたかな胸元に顔を埋めた。
早く。
一刻も早く。
澄ました貌を欲情と快楽でめちゃくちゃに汚してやるために。
その間だけは、きっと―――――今以上にただの男と女なのだろう。